美しさに宿る、唯一無二の技術WALL Vシリーズ
空間と調和し、かつてない美しさをもたらす
「WALL INTERIOR TV STAND」。
そのシンプルで優美なフォルムには、設計者やエンジニアによる途方もない試行錯誤の中から生まれた、
オリジナルのアイデアと技術が詰まっている。
きっかけは一台の壁掛けテレビ
イタリア・ミラノで開催される世界最大級のインテリアフェア「ミラノサローネ」。そこで出会った「壁掛けテレビ」が、WALL開発の原点だった。まるで一枚の絵画のように美しく佇むその姿に視察チームは心を奪われた。
当時はまだ、テレビをインテリアと融合させるという発想がなかった時代。「テレビをもっと自由に、いろんな場所に置けたらどれだけ暮らしが豊かになるだろう」。新たなプロダクトの開発を模索する彼らにとって、その出会いは大きなインスピレーションをもたらすことにつながった。
スペースをとらずに美しく大型テレビを置くなら、壁掛けは究極のスタイル。しかし、壁に穴を開けたり配線を壁の中に通したりする設置上の難しさや、周辺機器を置けないという問題もある。「壁掛け以上の機能性と、空間を美しく引き立てるインテリア性の両立。そしてどんな場所にも手軽に設置できること。そんなテレビスタンドが欲しい」。日本に戻った視察チームの熱い想いを託された企画開発チーム。未知なる挑戦の旅が始まった。
ネジ穴のジレンマ
当時もテレビスタンドはないわけではなかった。しかしそのほとんどが業務用で、決して「リビングに置きたい」と思われるようなデザインではない。インテリアとして美しくあるために細部まで妥協せずこだわりたい。そのひとつが、正面から余計な「ネジ」や「穴」が見えないこと。徹底的にムダを排したミニマルなデザインはWALL開発の絶対条件だった。
とは言え、スタンドに棚板を取り付ける上でネジも穴も必要なパーツ。簡単になくせるものではない。そのジレンマを抱えながら、また異なる問題にぶつかった。
それは、ネジ穴の位置が決まっているせいで、ちょうどいい高さに取り付けられないこと。せっかく買ったのにネジ穴ひとつで思い通りに使えない。そんな不自由さをどうしても克服したかった。それなら「穴で留める」という構造をやめてしまえば? そんなことが本当に可能なのだろうか。
常識を覆したアイデア
美しさと機能性を両立させるために、「穴で留める」構造をやめる。不可能に思えたその課題だが、一度常識から外れないと見えてこないものがあるのも事実。開発チームは「穴で留めない方法」を必死で考え続けた。そしてついに、棚板の内側から専用のバーを支柱に押し付けて固定する「プレス固定式」というかつてない方法を生み出すことに成功する。
ネジ穴を必要としないから当然ネジ自体も見えない。シンプルで美しい見た目も叶えながら、好きな高さに棚板を取り付けることができる。試行錯誤の日々を重ね、ついに試作品が完成。チームは歓喜に湧いた。そしてこの常識破りなアイデアは「実用新案」として認められることとなり、夢の実現へ新たな一歩を踏み出したのだった。


高さ「2ミリ」という壁
テレビの大きな荷重を受け止めるには、地面に設置する「ベース」と呼ばれる支え部分が大切。しかしこのベースが主張しすぎると、見た目が美しくないばかりか、足がつまずくなど安全面にも影響してくる。ほんの少しの段差でも、事故につながる可能性はゼロではない。どこに置いても邪魔にならず、誰が通っても安心できる。そんな優しさが感じられるプロダクトを生み出すためには、外からの知見が必要だった。
相談を持ちかけた相手は、一級建築士。そこで判明したのは「毎日歩く廊下でも、お年寄りや子どもは たった5ミリの段差でつまずく」ということ。では一体何ミリなら問題ないのか。実際に何度も歩いて検証を重ねる日々。その結果、2ミリの段差であればほぼ歩行に支障がないことが判明した。
しかし2ミリの薄い鉄板だけでは肝心のテレビを支えることができない。何度も試作を重ねた末に、まず基礎となる鉄板を3Dに曲げ、支柱の根本部分に高さを設けて山型にし、ベースの裏に「手のひら」のような放射線状の補強を入れるという技術を見出だした。こうして、フラットでスマートな見た目でも震度7の揺れにも耐える、インテリアテレビスタンドが完成した。
挑戦は終わらない
ミラノで思い描いた夢の一台は、こうして現実のものとなった。しかし、この挑戦が終わることはない。テレビのある暮らしをもっと豊かにできる可能性はまだ残されており、今後もライフスタイルの変化とともにテレビやテレビスタンドに求めるニーズも変わってくるだろう。「どこにもないからつくる」。誕生以来変わることのない飽くなき探究心とともに、まだ見ぬ一台の誕生を夢見て。WALLシリーズはこれからも進化し続けていく。

株式会社ナカムラ 企画開発グループ
インダストリアルデザイナー
TOZAWA HIROSHI
大学院卒業後の2004年に玩具メーカーへ就職。主に構造の設計に携わる。2012年に株式会社ナカムラ入社。WALL TVスタンドの開発初期メンバーとして現在に至る。

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