それは、イタリア・ミラノで行われた世界最大級のインテリアフェア「ミラノサローネ」での出来事だった。現地に訪れていた視察チームは、そこであるひとつのプロダクトに目を奪われる。それは、まるで一枚の絵画のように美しく佇む「壁掛けテレビ」だった。当時はまだ、テレビをインテリアと融合させるという発想がない時代。彼らにとって、その衝撃は計り知れないものとなった。
「テレビをもっと自由に、いろんな場所に、見たい高さで置けたらどれだけ素敵か」海を渡り出会った衝撃は、こうしてチームの新たなゴールを確立させた。
「壁掛け以上に便利で、美しいもの。それはどこに置いても部屋になじむインテリア性があり、どこにでも設置しやすいスタンド型のようなもの。そんなインテリアテレビスタンドが欲しい」日本に戻った視察チームの熱い想いを受け、ここから企画開発チームの未知なる商品開発への旅が始まった。