視聴スタイルの変化がこの一台をつくらせた
WALL SEVENSTAND A2
テレビはもうテレビ番組を見るだけではない。動画配信、ゲーム、オンラインフィットネス……変化する視聴スタイルにどこまで寄り添えるか。テレビスタンドのもうひとつのカタチをつくるために、企画開発チームの挑戦が始まった。

さらに進化するテレビを最高に楽しむスタンドを作りたい!
「テレビの置き場所は今のままでいいのだろうか。本当に使いたい場所に置けているのだろうか」。自信を持って投入したVシリーズだが、これだけで多様なライフスタイルをすべてカバーできているのかという疑問がわいてきた。

スマホのようにテレビを使う時代
見たい場所に、見たい姿勢に、テレビが合わせる
これまでは「テレビ台を置ける場所が、テレビを見る場所」になっていたが、これからは「テレビを使いたい場所が、テレビを置く場所」に変わるべき。ベッドで寝ながら、料理をしながら、ソファーでくつろぎながら……シチュエーションに合わせて「自分だけの映像視聴環境」をつくることができるように、どこにでも置きやすいコンパクトなサイズと形状、そして画面を傾けたり向きを変えることができる機能をめざした。
コンパクトと安定の狭間で
課題となったのは「スタンドの最小化」と「強度・安定性」の両立。壁から離れて住まいのさまざまな場所に置くため、見た目の圧迫感と設置スペースを最小限にする必要があるが、スタンドを小さくすると不安定になってしまう。そして何より、シンプルで美しいデザインにしなければ使ってもらえない。
意見を戦わせながら何度も試作と検証試験を繰り返した。重心バランスを計算し、ベースサイズや支柱の角度、ネジの止め方から配線穴の位置に至るまで細部をこだわり抜いて、ようやく理想とするコンパクトさ、そして確かな安定性を実現した。

見えないのにスムーズ「超低床キャスター」
構造の工夫でコンパクト化は実現したが、小さすぎるために荷重がかかりうまく動かない。荷重を分散させるために数を増やすと動きにバラつきが出て、旋回の際にガタつきも生まれてしまう。何度も実験を重ねて調整していくことで、一目ではキャスターの存在にほとんど気づかない設計とスムーズな動きを実現する絶妙なバランスを見出した。

「7の字」がつくる没入感
そしてたどり着いたのは「テレビから支柱をできるだけ遠ざける」こと。通常まっすぐ立てる支柱を、あえて「7の字型」にして後退させたことで、画面を際立たせて没入感を高めることに成功したのだ。さらに、細く丸い支柱の中にコード類をスッキリ収納したことで、見た目も美しく、移動時にコードが絡むことがなくなった。
こうしてA2は誕生した。開発の道のりは平坦でなかったが、企画開発チームの常識にとらわれない発想とものづくりに対する情熱で、A2は他では真似できない、時代が求める優れた一台になった。

-Products Designer-
株式会社ナカムラ 企画開発グループ
インダストリアルデザイナー 小森 敏昭
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